脳と指先の関係
とてもとても久しぶりの投稿になってしまいました。
娘の夏休みがあったり、コロナに罹ったり…
いろいろあった数ヶ月でしたが、ブログを書く余裕がなかったという事は、強迫性障害の方がそれなりに大変な日々だったという事だと思います。
そんな辛い毎日が続く時は、ピアノに向かう気持ちや時間の余裕がないので、またお休みの日が続いてしまう事が多いのですが、
2〜3週間くらいあいてまたさわったりすると、それはそれでまた違う発見があったりして…
最近新しく発見した感覚は、
脳と指先の、今までとは少し違った感覚です。
今までは「脳からの指令で指は動いている」
という意識のもと、
フォーカルジストニアの間違った指令を脳が出している
あるいは、脳からの指令が何らかの回路の不具合できちんと伝わらない状態
という事を頭においてリハビリしてきました。
しかしその事に加えて、というか逆に、
脳は指先の感覚をきちんと正確に捉えているのか?
という事に初めて?改めて?思ったのです。
きっかけはテレビで脳科学に関するバラエティーをたまたま見ていて、
「脳が身体の感覚を捉える」
というワードを耳にした時にハッと思ったのです。
例えば不意に熱いものを手で触った時、無意識に手をそれから離しますよね。
それは脳がきちんと熱いものを認識して、手に指令を出したからですよね。
専門家でないのでうまく説明できませんが、
そんな感覚をピアノを弾く時にはどうだろう?
と、考えたのです。
そこで、ピアノを弾く時の指先の感覚を、これ以上ないくらい研ぎ澄まして、脳にわざわざ認識させる、という感じで弾いてみました。
例えば…“今、鍵盤に触れた‘“とか、“触れた感触はどうか”とか、“強く触れているのか、優しく触れているのか”とか…
普段歩く時、足や足先のことは考えていませんが、もし普通に歩かずに、つま先立ちをして歩いたら、足や足先を意識せずにはいられませんよね。
そんな感覚で弾いてみると、これがなんだかスムーズに指を動かせるではありませんか!
意識をほんの少し変えるというのはとても大事です。
凝り固まった脳にとても良い感じがします。