ぽこあぽこ日記

強迫性障害とフォーカルジストニアと不育症と闘うピアノの先生の日常

娘のピアノ指導から考えたこと

☆指先の感覚を研ぎ澄ます。

 

 

4歳の娘にピアノを教えている時、ピアノを始めたばかりの子供にありがちですが、指の形がまっすぐに伸びた状態で弾きがちで、何度も「手をグーにしてからゆっくり少し開いた形で弾けるといいね」と注意していました。そこで、「なんで指はまっすぐに伸ばして弾いてはダメなんだろう…」「無意識に弾いた時に指が伸びているという事は、身体の使い方としてその方が楽、正しいってことなんじゃないのかな?」という疑問を持つようになりました。

 

指が伸びた状態と、いわゆるピアノを弾く時に正解と言われている少し曲げた状態。

速く動かすのには曲げた方がいいのかな?

伸ばした状態で動かしてみましたが、そんなに違いは無さそうです。

ではその違いは何だろう…

 

考えてみたところ、この二者は指の鍵盤と接する場所が違うということに気がつきました。指を少し曲げて弾く場合、鍵盤と接するのは指をまっすぐに伸ばして弾く場合よりも指先になります。普段、人は何かを掴んだり触ったりする時も指先を物に触れさせて、手を使います。試しに自分で片方の手でもう片方の手の指の第一関節あたりを触ってみると、第一関節よりも指先を触った時の感覚は、全く違います。

おそらく、指先の方がより脳に伝わる感覚、情報が多く、より繊細に感じ取って脳に伝えたり、また打鍵の仕方で表現したりできるのかな、というふうに思いました。

 

 

 

 

ジストニアのトレーニングで、わざと指を伸ばした状態で第一関節のあたりを鍵盤と接するようにして弾いたら、違和感が少なく力が抜けて弾けた、という感覚がありました。

それは何故かな、と考えてみました。

 

 

もしかしたら鍵盤と接する時の指先の感覚が正常ではない、脳にきちんと伝わっていないのではないか?と、ふと思いついたのです。

 

そこで、指先の感覚を研ぎ澄まし、打鍵をしている感覚(音をのばして弾く時も、‘鍵盤を押したまま‘ではなく、ハンマーで打ち上げたあと指は軽く置いているだけ。音を響かせている、という感覚)をあらためて感じ直していくという作業をしました。

すると、また一段と弾きやすくなったのです!

 

 

 

 

 

 

これが正解か、またはたまたま偶然か気のせいか…わかりませんが。

とにかくいろいろな方向から試して経験していくのは良い事なのかな、とは思います。

 

 

 

日々の娘のピアノ指導からもいろいろヒントがないか、アンテナ張ってます。