ぽこあぽこ日記

強迫性障害とフォーカルジストニアと不育症と闘うピアノの先生の日常

効果的だと感じたトレーニング方法

 

今年の春くらいからでしょうか、その日のストレスや気分や強迫性障害の調子に左右されずに、フォーカルジストニアのトレーニングができるようになってきた気がします。

 

毎日弾く前に、「今日の手の調子はどうだろう」とか「違和感が強く出たらどうしよう」

と言った不安な気持ちがあまり出なくなってきたのです。

 

もちろん、前の日より違和感が強く出るとか、弾いてみたら調子が悪かった、という日はありますが、それほど落ち込まなくなりました。

また別の方法、今までやった事のない方法、新しい視点でアプローチしようと試みます。

 

 

 

 

 

以下は最近、効果的と感じたアプローチ方法をいくつか挙げてみました。

 

 

 

 

 

☆手首から上と、手首から指先の感覚を別にする。

(手だけが別の人の手で、勝手に動いているような感覚にする。)

 

 

 

 

☆立って弾く。

(視界に入る景色を変えることも脳にとって良いと感じます。また、座って弾く時よりも腕や手首、肩などの余計な力を抜きやすいと感じます。)

 

 

 

 

☆指(手)の形を変えてみる。

鍵盤との接点をいろいろ変えて弾く。

 

①指をわざと真っ直ぐに伸ばした状態で弾く。

(ちょうど第一関節のあたりが鍵盤に触れている状態。)

②指をわざと丸めて指の先端で弾く。

(爪が鍵盤にあたるくらい。)

③  ①と②の中間くらいの指の位置が鍵盤と触れるように弾く。

 

※①〜③以外にも、指のいろいろな所(少し横に傾けて、など)をわざと鍵盤に触るように、バージョンを変えて弾いてみる。

 

この時大事なのは、違和感を感じない場所(接点)を探して弾く。また、明らかに変な弾き方(手の形)であっても、いろいろな接点で弾いてみるのが大事。

違和感を感じる接点は、日によって変わる場合もある。

 

 

 

 

 

 

☆弾いている時に、違和感を感じた音(指)で止まって、手首の力を抜いて、手首の角度を変えたり、指先の鍵盤との接点の場所を変えたりして、違和感がなくなったら次の音に進む。

 

 

 

 

 

 

 

☆弾いている時の手の形を全体的に見て、不自然な形をしていないか、力が入っている(突っ張っている)所がないか見る。

(違和感のない方の手と対照にして比べてみたり、ピアノの蓋に映っているのを見ながらなども効果的。)

 

弾いている指ではなく、弾いていない指が突っ張っている可能性が大。例えば4の指を弾く時に一緒に5の指が変な動きをしてしまう、などとにかく不自然な動きを目で見つける方法。

 

 

 

 

 

☆手首をわざと高くし、指先で軽めに弾く。

(指の重さだけで弾く感覚で、どこにも力が入らないようにするのがポイント。)

 

この時に途中で突っ張っている指がないか、手全体をよく見ながら弾く。

 

 

 

 

 

 

☆手首をわざと右や左に傾けたまま、音階を弾く。

 

この時に指と鍵盤の接点(触れている場所)を意識する。どこかの音で突っ張っている指がないか、全ての指をよく観察しながら。あったら止まって、突っ張らない指の角度(鍵盤との接点)を探す。

 

 

 

 

 

 

☆さまざまな方向からアプローチした上で、全てを忘れて何も考えずに弾く。

 

あらゆる方向からアプローチしてやり尽くしてくると、なんだかわけがわからなくなってきて、逆にどこに注視して弾いたらいいのかわからなくなってきます。そうした時は思い切って何も考えずに弾いてみると、驚くほど違和感なく弾けたりします。手(脳)はすべてを経験としてインプットしてくれているのでしょう。

 

あとは、以前の思い通りに弾けていた時の感覚を出来るだけ明確にイメージできたら、こっちのもんです。イメージというのは、身体がなんだか弾けそうな感じがするという感覚です。(実際には弾けません。)その、不安のない状態、自信、がとても大事だと感じます。