スイミング
先日、また一つ大きな壁を乗り越えました。
乗り越えられたかどうかはまだわかりませんが、
乗り越えざるを得ない、
受け入れざるを得ない時が来ました。
娘のスイミングの短期講習が二日間ありました。
お風呂で髪や顔をシャワーで洗うのを超絶嫌がる娘を、水を怖がらないようになって欲しいという思いと、
年中になるのでそろそろ習い事として、やっぱりスイミングはさせた方が良いのかな、という
周りのお友達を見ての考えでした。
でもきっと、娘のことなので水を怖がって「やりたくない」と言うだろうと…
まぁ、二日間だけ我慢して頑張れば…と。
そしたらなんと、「続けてやりたい」と言うのです。。
私がなぜスイミングが苦手かと言うと、
私は靴を脱ぐ所
に行くのが苦手だからです。
靴を脱ぐ所というと、病院やお座敷のお店などいろいろありますが、
子育てしてわかったのは、
子供を連れて行く所はほとんど靴を脱ぐ
ということです。(屋内の場合)
支援センター、児童館、英語や音楽の習い事の教室、児童図書館、ショッピングセンターなどの遊ぶスペース、病院、幼稚園、などなど…
靴を脱ぐということは、くつ下や裸足でその場所の床を歩くということ
→他の人がどんな汚い足や手や物で床に触れているかわからない
→そのくつ下や足で家を歩いたら、その汚れが家中に広まる
手は家に帰って洗えるし、服は着替えればいいけど、足を玄関先で洗うのは不可能です。
床はどこを歩いたか後からわからないので、一旦入ってしまうともう家中の床の隅から隅までが汚れてしまう…
そんなふうに考えていました。
強迫性障害の症状が一番ひどい時は。
今もその感覚はまだ確実に、まだまだあります。
今も、靴を脱ぐ場所に行った時は、帰ってすぐに玄関で靴下を脱ぎます。
症状が一番ひどい時は、そういう場所に行くことすらできませんでした。
でも子育てを通していろんな経験をしていくうちに、
妥協して、受け入れざるを得ない状況のまま時が過ぎて行き…
今はそこまで恐怖を感じなくなりました。
でも…まだまだ嫌悪感はあります。。
出来ることなら避けたい。。
しかし、子育てをしているとそうは言っていられないことが多く・・
まさに子育てが強迫性障害の治療になる
のです!!
すべて娘のおかげなんです。
その過程は追々、少しずつ書いていくと思います。
スイミングの話題に戻りますが、
スイミングはもちろん靴どころか、
服もすべて脱いでその上、
髪も顔も身体もすべてが他人と同じ液体に浸かるのです!
(※ちなみに私にとってトイレも三大恐怖の一つです。)
しかも終わった後、温泉のように身体を洗えるわけではなく、
特に子供なんてシャワーできちんと身体を流せるわけもなく、浴びていないと同じようなもんです。
覚悟はしていました。
スイミングに行かせると決めたのは自分だし、
なんとか乗り越えられる気がしたので、行かせたのだと思います。
でも自分自身も、行った後に強迫さんがどう出るか、わからないのです。
二日間の短期講習の2日目、なんとお母さんたちもプールサイドに行って近くで講習を見学する、というのがありました。
つまり、自分も足がプールに…
家に帰って玄関で、あらかじめ用意しておいた除菌シートで足をよく拭いてから家に上がりました。
娘の身体や足は一切拭いてません。
それは覚悟していましたし、
幼稚園に送り出して一年、「娘が汚れた身体で帰ってくる」という感覚にはだーいぶ慣れ、妥協できるようになりました。
え!
じゃあ家の床にはもうプールが広まってるじゃないか!
床どころか、家中のすべての物に!
自分の足拭くのなんて意味ないじゃん!
…て矛盾はよくあるんです。
でもいいんです。
足を拭くこと自体は強迫行為以外の何物でもないのですが、
今回はここまで出来たら十分です。
もうジェンガはだいぶ崩れてきてますから。
モヤモヤする嫌悪感と同じくらい、
娘が初めてスイミングに行って頑張れたこと、
またやりたいと感じたこと、
すべての娘の成長が嬉しいのと、
自分が大きな壁を乗り越えられた達成感
を感じています。
来月から毎週のスイミングが始まります。。
どこまで受け入れられるのか、
慣れて全然平気になるのか、
やっぱりムリーー!ってなるのか・・
とりあえずやってくしかありません。